リリー・オデロ
ケニア人は皆、砂漠化に強い危機感を抱いています。だか
ら関心は高いし、活動にも積極的です。一方で、せっかく育った木が切
られたり、根こそぎにされたりする現場もしばしば見てきました。それ
でも、人々に意識は着実に変わっている。だから必ず森は取り戻せる、
と信じています。
マルク・リゴディス
ケニアでは旱魃や森林伐採で砂漠化が急速に進み、どこへ
行っても人々が水を求めています。
私は以前からケニアでの砂漠化の様子を映像に収めてきました。(The
last Song)
砂漠化のために消滅しようとしている民族、水を求めて争う人々・・・。
最初にこの粘土団子による緑化を聞いたとき、奇跡だと思いました。
実際に始めてみてその手ごたえに驚き、又周囲も少しずつ理解してくれていることを実感しています。
The Last Song (2004/DV/52min./Marc Rigaudis) |
ツルカナ湖畔に生活し、湖の幸を糧に生きていたエルモロ族、
かつてその地では人間の起源とされたルーシーの骨が発見された。
エルモロでは少年が大人になるためにカバを殺さなければならない。
カバを殺した日には村中がカバの歌を歌い、その誉れを祝う。
いまではカバを殺す若者もいなくなった。
年老いたものだけがカバの歌を知っている。
彼らとともにこの歌も永遠に消え去るのだろう・・・。
――急速な砂漠化により湖水の減少が著しいツルカナ湖畔で、消え行く1つの
部族を追ったドキュメンタリー。
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